DRINK TRAVEL 2013 OASIS&AleHouseでの大人の遠足2013 〜南信州ビール&信州マルスウイスキー蒸留所〜
長野県上伊那郡宮田村
2013年9月22日(日)
色鮮やかな青が広がる秋の空。
天候に恵まれて、穏やかな朝8時。池袋を出発して、僕達は長野。
南信州ビール工場と信州マルスウイスキー蒸留所へと、大人の遠足にお出かけしました。
総勢40名。遅刻もなく、上々のスタートを切った2013の見学ツアーです!!
と思いきや、大渋滞にはまってしまいまして、いきなりご迷惑をかけてしまいました…
ごめんなさい。
唯一の救いはゴージャスな大型バス!!
トイレ付の革シート。「ベンツ」さまです(笑)
乗り心地感がまるで違う。流石ですね~。
コクピットの様な華麗な運転席に座る、素敵な笑顔の運転手さんに、少し救われました。
ありがとうございました。
車中は適度に宴会ムードの中、ようやくたどり着いた南信州。駒ヶ岳のお膝元は14:30前。
まずはふるさとファームでの食事。
煉瓦造りでお土産屋さんの2階に位置するこちらのレストラン。森の中にあって、テラスもある。隣に小川。流れる清流。カウンターのタップの後ろには、現在は使われていない醸造タンクがディスプレイ。
現在は、製造量増加お関係もあって、ちょっと離れた工場で生産とのことでした。
ビールは、デュンケルシュバルツ、アンバーエール、ゴールデンエール、限定のオクトバーフェストの4種類に、よわないエール(笑)(ノンアルコール)ありました。
食事はとっても美味しかったです~。
新なゴマで包まれたシャケ(見た目はゴマかりんとうみたいだけど、ゴマソースも絡んで美味しかったです。)
ソースかつってこのあたりのフェイバリットフードでしょうか…こちらも本当美味しかった~。白米欲しかったなぁ~。
その他飲み放題でマルスウイスキーもマルスワインも。
その他色々。余談ですがトマトジュースがすんごく美味しかったです。大人気(笑)
いっぱい食べて、いっぱい飲んで。
いっぱい笑って、とりあえず(笑)
おっと!!実はまだ始まったばかり。
メインの見学はこれからです!!
時計は16時で、完全に押しちゃって迷惑をかけております。
あぁ…だけどこの空…
このままキャンプしたい衝動は取りあえず、リュックにしまってさぁ出陣。
清流の音に癒されて、
美味しいビールと食事に満たされて。
渋滞除けば、ホントに至福の時間です。
さぁ~行きますよ。
ふるさとファームより、ちょっと離れた工場へ。
再びバスに乗ってドライブです。
見えてきました。キルン塔!!
信州マルスウイスキー蒸留所です。
ここではピートで乾燥って行程は現在行われていないようですが(原材料のモルトはスコットランド産の輸入物)この建物をみると、ゾクゾクしちゃいますね。
まずはマルスウイスキー。
それからビールの工場へと。
竹平所長さんに案内して頂きました。
外観はちょっとプレハブっぽいような、素朴で工場の様な建物ですが、しっかりと美味しいウイスキーを造っています。
夕方で、ほんのり空も夕闇んできてます。
蝉の鳴き声や、鳥の声。
森の中の蒸留所です。
総勢40名の団体ですが、所長の竹平さんに、色々説明して頂きました。
食事後で、ちょ~っとボヤーっとしちゃった僕ですが、何となく(笑)メモを取っていたので、軽くご紹介したいと思います。
原酒製造棟。
なかなかぎょうぎょうしい看板ですが(笑)楽しみです!!
みんなで入っていきます。
信州マルスウイスキー。
3年前からの再稼働の蒸留所です。
以前は鹿児島のマルスウイスキーで製造。
もっと前に遡ると、もともとは信州の地で製造していました。
お酒の等級制からアルコール度数への法律改正に翻弄されて、会社製造の方針に左右されながら、昨今のウイスキーブームのお蔭で、再びこの地で本格生産を行う事になったようです。
中に入って、糖化槽。マッシュタンクですね~。
モルトはスコットランド産。
ピートは焚いています。
ほんのり香る硫黄や燻製の香り。
先程も書きましたが、キルン塔はあるけど、この場所では焚いてないようです。
20~50ppmのほのかなピート感。
スペイサイドモルトよりも、もっとピートは少なめで上品なモルトです。
こちらで麦汁をつくってます。1トン単位でモロミ麦汁を造っていきます。
一回目は62~65℃での酵素分解。2回目では72℃あたりでの酵素分解。温度が高いと、サラサラの上品な液体になるようです。こちらで麦のでんぷんを糖分に分解します。
麦汁は2回目麦汁まで使用するという、贅沢な使い方。
2回目までのうま味を使用するみたいです。
マルスウイスキーは綺麗な水にこだわっています。
こちらの発酵タンクでモロミ(麦汁)に酵素を入れて発酵させます。
鉄の発酵槽は初めてです。
ステンレスや、ホワイトオークや、ミズナラや楢とか色々見てますが、こちらも独創的。
1969製の鉄桶は今でも綺麗に使われていて、一回づつ終わると中に入ってしっかりと洗浄するそうです。
日本的発想だlな~。繊細に。
木桶を使用することで、独特な天然酵母を育てるってのは結構聞きますが、ここは現状異なるようでした。
あと湿度があがると、バクテリアの繁殖が活発になるそうで。
見た目は本当に近代的蒸留所です。
ちなみに、ウイスキーに使う酵母は6種類だそうです。
はじめまして。こんにちは。
きました。来ました。
マルスウイスキーのポットスチル蒸留釜。
スワンレーク型のカワイイくびれをしています。<>
こちらは見慣れた銅製で、蒸気による間接蒸留。
そんなに背の高くない、ヘッドの角度もほぼフラットに近い。さしずめ、そんなに荒々しくもなく、適度にボディがあり、上品さのあるしっかりとした風味が楽しめそうな2基のスチル。
初留は6000リットルの麦汁を使用して、75度のスピリッツを造っていきます。
再留釜では60~64℃のスピリッツを造り、最終的な液体総量は600リットルと、ほぼ10分の1になるみたいです。
ウイスキーの一滴一滴は、とっても貴重で凝縮されたお酒なのです。
初留釜から再留釜へのバトンタッチの瞬間はこちらの小窓の中に流れる原酒の味でトップ(初めの荒〃しい味)とテール(最後の方のうま味の少ない所)をカットして、ハート(美味しく、雑味の無い部分)だけを再留釜へと送るのです。
ウイスキー作りの大事な部分です。
一見普通の小窓ですけど、後々10年先から何十年先へと、美味しいウイスキーを造るための最後の扉と言うべき大事な鍵を担う小窓です。
ここでウイスキー造りを担う職人は「見切り」を行います。
棟を移動しまして…
いよいよ来ました。樽保管庫
ウェアハウスです。
外観はこちらもプレハブの様な造り。
部屋中に香るブドウやバニラの香りに樽の香りも広がって、それはもう壮大で美しい協奏曲のような建物です。
5段積にされた樽。
ホグスヘッド、シェリー、パンチョン、アメリカンオーク。
ジャック・Dの古樽等〃サイズも形も年代も違う。
それぞれの個性を持ち合わせた貴重なウイスキーが、いつか来る「その時」を待ちわびて、ひっそりと眠り、成長しているんです。
1985年のマルスウイスキー蒸留所の設立。
当初の二級等級ウイスキー製造から始まり(当時は一升瓶で)法律改正後に損害を受けたこちらの醸留所。
今では美味しい本格モルトウイスキーが、しっかりと造られています。
こちらの地に移って3年。いずれ出てくる再稼働の信州マルスウイスキーが味わえるその日を心待ちにしています。
さてさて。駆け足見学ツアーの後半。南信州ビール工場です。
こちらも竹平所長が兼任しています。
大きなステンレスの醸造タンクが並んでいます。
時間の関係もあって、サラッと説明して頂きました。
設備は同じ長野県の地ビール「OH・LA・HOビール」と同じ設備だとか…
製造はエールビール中心の製造。
酵母はオリジナル酵母とヴァイツェン酵母の2種類を使用しているそうです。
基本は3種類のレギュラービールに加えてシーズナルビールを製造。
現在、ウイスキー酵母を使っての試作が行われているそうです。「一八エール?だっけなぁ」(一か八か)って意味が込められているそうですが、こちらも楽しみ。エールの12周年パーティに間に合えば取り寄せます!!
みんなで飲んでみましょう~♪
一通り駆け足で見学ツアーも終了。
有料試飲カウンターで死因です。
こちらの「マルスウイスキーギャラリーシングルカスク」
1991の18年。58度の限定モルト!!
これは美味しい~!!
流石にお値段高いですけど(笑)マルスの力量を伺えるモルトウイスキーです!!
エールにも一本置いときます。
お試しください~。
その他にも梅酒やはちみつ酒なんかも…
色々楽しみのある南信州マルスウイスキー蒸留所でした。
最後はみんなで記念撮影♪
今回は時間がとっても遅くなってしまい、ご参加頂いた方には大変ご迷惑をかけてしまいましてすみませんでした。
ただ、みなさまと共感できた時間はとっても貴重で楽しいひと時でした。ありがとうございました!!
帰りはこのまま、バスに乗り込み、いざ池袋へ…
池袋には24:45位に着きました。
本当みなさまごめんなさい…
来年のツアーもどうぞよろしくお願いします。
p.s...
結局、帰り電車もなかったので、何人かで池袋西口の「とりきぞく」
行ってきました(笑)朝まで…
グダグダでしたが、余韻に浸ってボンヤリ朝まで。
来年はもうちょい近場ですかね~…。なんて言いながら。
記 やっしー